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実は縁起が良いのです。百足帯留め

田舎に引っ越して最初のころは家の中でも相当でかいのを見ましたが
最近は庭とか外でしかほとんど見なくなってホッとしてる今日この頃。
一般的には、足が多いので、おあし(銭)がたくさん着く→金運を呼ぶってことで
戦前はとても縁起が良いものとして商家などで好んでモチーフに用いられたそう。

帯留めの丸まった体の中に毘沙門天さんが陽刻になってるんですけど
なんでかなと思ったら、その昔は毘沙門天さんの神使が百足だったらしい。
その教えの中で、百足のたくさんの足はたった1足でも違う方を向くと進むのに支障がでることから
困難や問題に立ち向かうには皆が心を1つにして当たるように!というのがあるそうです。

戦時中は後進できない虫ってことで勝運の神ともされてたらしい。
蜻蛉と同じ理屈やな。

へー。
昔のいろんな図を見ていると、今みたいに見た目が気持ち悪いから悪い虫だろうとか
忌み嫌ったりする感じが全然なくて、蝶も蛾も蜻蛉も蜘蛛もみんな同じ扱いで描かれてることが多いです。

そんな百足モチーフの陶器製帯留め。
裏には「さいなんよけ」「福徳開運」と読めます。
いさみ か、いさわ かどこかの
宇治老だかなんだかさんの作品なのかしらという感じです。
横幅最大約4.5センチ強。厚み約7ミリ。



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by antiquekanon | 2023-07-25 13:18 | **和装こもの | Comments(0)
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