人気ブログランキング | 話題のタグを見る

洒落たポチ袋

洒落たポチ袋_c0405112_12324403.jpeg
木版画が好きです。
切り絵や素朴な絵が好きです。
気に入ったのは額に入れて飾っています。
今日のは久しぶりに顔を出した市場で
埃まみれのでっかい花瓶の山とともに
競りにかけられたもの。
これだけほしいと言うと、お値段が上がりすぎて買えないことが多いので
でっかい花瓶たちは庭に転がしておこうと思って
思い切って買ったものです。

枚数揃ってるかもわかんなかったけど
有難いことに揃っておりました。
御伽噺とあって、珉平のコップやら縁頭やら
おとぎづいてるなあという感じ。

調べてみると現在も同じ図柄で販売されていますが
色味や風合い(紙の感じとか)が違うみたいなので
今より古い時代のものかと。
(大正の初代の方の時から制作されていたそう)

大正から昭和初期に友禅作家として活躍されてた松村翠鳳氏の図案。
元々これは男性用襦袢の図案だったみたい。
オサレー
丸三角四角で構成。
そして
なんで?っていうチョイス。
桃太郎なのに桃太郎も動物も一切出ずに
山へ芝刈りに行くお爺ちゃんと
川へ洗濯に行く婆さんなんですよ!
すごいです!
橋に高下駄と横笛を(羽衣から)チラ見せで
牛若丸ですやん!みたいな。
(お稲荷さんの)鳥居と雨で狐の嫁入りって
マジで想像力半端ないです。
洒落たポチ袋_c0405112_12453336.jpeg
洒落たポチ袋_c0405112_12463629.jpeg
洒落たポチ袋_c0405112_12465557.jpeg
ほいで
これなんやって家人と頭捻ったのは
カチカチ山
狸の背負った芝(薪用の木)に兎が火をつけるっていう
これのどこがあの話なん?って。
wiki先生に聞いてみたら
なるほど〜
泥の船と木の船なんですね。
子どもの頃チラッと覚えてるだけの記憶では
兎が狸にいじわるしてる感じのイメージだったけど
この狸はわりいヤツでんなー
反省するふりして許してくれた婆さんを
婆汁にして爺さんに食べさせて
そのあともずっとずるくて欲の皮が突っ張ってるから
制裁されるんですな。
事件までは行かずとも今の世もこういうことあります。
仕返しできずに悪くないほうが病むことが多い。

洒落たポチ袋_c0405112_12530625.jpeg
非常に面白いものです。
裏は重ねられてた時の移りがあり
タトウ紙に小さな穴があります(画像参照)
袋サイズ11×6.2センチ
経年の味やら時の流れを考慮して
現代の新品より価格が高いので
そこらへんご理解くださる方に。
それまでは眺めて楽しみますだ。
お問合せはお気軽にどうぞ。
洒落たポチ袋_c0405112_12581803.jpeg
洒落たポチ袋_c0405112_12585347.jpeg



by antiquekanon | 2024-04-13 13:00 | **その他 | Comments(0)
<< よくひかる〜 朱塗吸物椀 こんなけ彫れます? 伊勢型紙 >>